新年最初のコラムは「通貨問題」にしました。
学生時代「国際政治」と「通貨問題」をライフワークにしていた私とっては本丸とも言える話題です。
今年は日銀総裁が変わったり、アメリカ大統領選挙もあるので、国際政治と通貨問題が間違いなくクローズアップされます。
最近の原油価格高騰やドル・円の弱含み、ユーロ・元の台頭など、通貨で資産運用を行っている方には、不安要素が大きいかもしれません。
そんなことで今年の一発目のネタにしました。
「通貨とは経済・政治・文化などの総合国力の尺度」です。「国力」を表します。
最近、ドルが弱くなっています。確かにアメリカ経済は長引く戦争やサブプライムローン問題などで疲弊していることは事実です。そして双子の赤字は抱えたままです。
それを受け、心配性で浅はかな週刊誌やタブロイド詩は「ドル崩壊」などと叫び始めました。
またかという感じです。。非常に残念です。
一般の国民を不安に煽って何が楽しいのでしょうか?
正確な情報を提供してほしいものです。
確かに最近、ドル不安が取りざたされています。しかし、「ドル」は以前に危機に陥ったタイのバーツや韓国のウォン、ロシアのルーブルとは大きく異なります、何が異なるのかというと「基軸通貨」であるということです。通貨は経済のみならず、特に政治力、軍事力、資源力にも左右されます。
基軸通貨は国際言語と同じです。一つに収斂されます。効率がいいからです。世界初の基軸通貨はイギリスのポンドです。その後ドルになるわけです。
いわゆるパックスブリタニカ(英国覇権)からパックスアメリカーナ(米国覇権)です。
今、台頭している「ユーロ」が基軸通貨になるでしょうか?ユーロという通貨はヨーロッパ十数カ国連合通貨で、国家が統合すれば別ですが、今の状態でユーロが基軸通貨にはなり得ません。
イギリスのポンドがユーロに参加しないのは、再び基軸通貨及び覇権を狙っているからかもしれませんね。
じゃあ中国の「人民元」は?という意見もでそうですが、中国には利己主義的すぎて国際政治のリーダーシップをとれる能力が無いのと、文化やモラルのレベルが先進国足り得ないという点で、やはり基軸通貨足りえません。
結果として消去法的ですが当面は「ドル」が基軸通貨を続ける為に崩壊するようなことはあり得ません。
かつての基軸通貨「ポンド」から「ドル」に交代する際も相当な時間がかかっています。アメリカ経済は第一次世界大戦でイギリスを抜きましたが、ポンド優位はその後も続きました。単に経済力だけで基軸通貨は簡単に崩れないという証明です。
まずは、ドルに不安を覚える前に自国通貨である「円」に不安をもってください。
円はバブル崩壊以後、特に小泉政権以後で相当弱くなってきています。話題が変わってしまうので多くは語りませんが、もし円が崩壊するようなことがあれば、その原因は小泉・竹中政権と、日銀の歴代プロパー総裁にあるといってまず間違いないでしょう。

